トピックス 2014年12月7日掲載 「ベーシック治療は変わったのか」をテーマに、約450名が参集 <font color='green'><B>第2回JUC発表会開催</B></font> 後で読む さる12月7日(日)、電気ビル共創館みらいホール(福岡県)において、第2回JUC発表会「ベーシック治療は変わったのか」(水上哲也会長)が、約450名の参加者を集め盛大に開催された。 当日は、個人発表2題と、14名の演者・モデレーターによる大会テーマに沿った3つのセッションからなるシンポジウム、2会場で行われたランチョンセミナー、そして多数の参加企業による企業展示が行われた。 メインイベントであるシンポジウムは、座長の小山浩一郎副会長(長崎県開業)のもと、イントロダクションとして、前歯部症例および臼歯部症例提示が各々、坂田憲彦氏(福岡県開業)・久木田大氏(熊本県開業)より提示され、幕を開けた。その後、以下の3セッションの順に講演・ディスカッションが展開された。 ・「エックス線診断編(デンタルエックス線を3次元的に診る、イメージする)」(モデレーター:葛西秀夫氏、福岡県開業) ・「エンド編(エンドは変わったのか―ベーシックからの見直し―)」(モデレーター:神田 亨氏、長崎県開業) ・「支台築造編(支台築造再考~臨床の分岐点)」(モデレーター:小山氏) 上記テーマについて、ベーシック治療は変わったのかという視点から各演者の講演、会場とのディスカッションが行われた。各演者が各々講演の終わりにベーシック治療で変わったこと、変わらないことをまとめて提示したことで聴衆の理解も深まり、全体的に筋の通ったシンポジウムとなった。そして、小山座長により、的確な診断を支える画像診断、残存歯質の温存を図る根管処置、適切な支台築造の選択と術式、プラスして歯冠修復物の選択は、歯科治療の基本となる最重要事項であるとともに、変わった点、そして変わらない点をそれぞれ見極め理解して、日常臨床に臨むことが重要とまとめられた。新しい機器や材料、それにともなう術式に踊らされることなく、基本に忠実な医療の実践が重要との考えが根底にある学ぶことの多いシンポジウムであった。聴衆からは自身の実際の臨床や臨床指針と照らし合わせて考える良い機会になったとの声が聞かれた。 また、金成雅彦氏(山口県開業)による「マイクロスコープによるエンドと歯根端切除術」、林 美穂氏(福岡県開業)による「Dr. 美穂の(秘)インプラントメインテナンス」と題した2会場のランチョンセミナーは、エキスパートの講演ということもあり、知識のアップデートにつなげたい聴衆が多く詰めかけ、立ち見のでるほど大盛況であった。