社会|2021年12月6日掲載
クインテッセンス出版(株)
築山鉄平氏による第15回Webセミナーが開催
まず、築山氏は導入として時代の変化による歯科医療のニーズの移り変わりについて解説。1990年代の治療中心から、近年はメインテナンスや予防へとニーズが変わってきていると説明した。その後は、自院の設備や運営方針を紹介。歯科衛生士、一般開業医(GP)、専門医とで役割を細分化し、患者さんのニーズに対応するための連携を図る歯科医院モデルが示された。
次に、メインテナンスの重要性について詳説。仮に患者さんが3か月に1度歯科医院に通院したとしても年4回であり、99%はセルフケアであることを強調。メインテナンスで行うべきことは定期的な機械的プラーク除去ではなく、患者さんみずから口腔ケアに取り組む自立を促していくことであり、セルフケア指導の大切さを訴えた。
後半は、自院で実践しているメディカルトリートメントモデルについて言及。歯科医療は、病気の早期発見・治療から、早期診断・管理モデルへ移り変わりつつあることを主張した。
講演は終了時間間際まで行われ、質疑応答では、築山氏が終了時間を超過してもなお視聴者の要望に応え、追加でスライドを供覧する場面が見られるなど、盛会となった。