2016年12月3日掲載
「インプラント治療のミッションを考える―さらなる顎口腔機能回復への展望―」をメインテーマに
第20回(公社)日本顎顔面インプラント学会 総会・学術大会開催
今大会は「インプラント治療のミッションを考える―さらなる顎口腔機能回復への展望―」をメインテーマに、シンポジウム、特別講演、招聘講演、市民公開講座、スーチャーエキスパートコンテスト、ランチョンセミナー、ポスター発表などが用意され、それぞれ好評を博した。
シンポジウム「インプラント周囲炎の外科的療法と撤去の基準を考える」では、山本敦彦氏(大阪府開業)、松井孝道氏(宮崎県開業)、今村栄作氏(神奈川県勤務)が登壇した。山本氏はさまざまなインプラント表面の除染方法について、電子顕微鏡サイズで考察を行った。そしてEr:Yagレーザーを用いた除染の有効性について自身の臨床をもとに解説した。今村氏は自身の医院におけるインプラント周囲炎の治療フローを提示し、インプラント撤去となる基準について述べた。松井氏は自身のインプラント周囲炎の治療指針を述べ、その後β-TCPパウダーを用いたエアアブレイジョンによるインプラント表面汚染の除染について解説した。
閉会式においては2日間を通して行われた口演発表で優秀であった3名に対して、優秀学会発表賞が授与された。理事長賞は川井 忠氏(東北大)と鈴木章弘氏(医歯大)、大会長賞は林 富雄氏(愛知医科大)となった。
なお来年の第21回大会はきたる2017年12月9日(土)、10日(日)に野口 誠大会長(富山大)のもと、富山国際会議場(富山県)において開催される予定である。
[●は日へんに完]