社会|2022年1月2日掲載
第8回日本アライナー矯正歯科研究会
9か国からアライナー矯正治療の叡智が集結
尾島氏(東京都開業)の司会で進行された本会は、アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、香港、台湾、タイ、日本の9か国から19名の演者がVTRで登壇し、外科とアライナー矯正治療、アライナー矯正治療におけるエラスティックの活用、アライナー矯正治療におけるTADsの活用、アライナーを用いた埋伏歯の治療と予防など、アライナー矯正治療に関するさまざまなアプローチや知見、トピックについての熱い講演が間断なく行われた。
そのなかでWerner Schupp氏(ドイツ・ケルン開業、Journal of Aligner Orthodontics〔JAO〕編集委員長)は、冒頭に「JAO日本版」創刊への祝辞を述べた後、「In-Office Aligner Orthodontics(IOAO)」と題してみずからの診療室で行っているインハウスアライナーによる矯正歯科治療について、使用しているシート、素材、ソフトウェア、顎関節症の診断を含めた検査診断法、症例をとおした実際の治療を説明した。
また本会プログラムの最後を締めくくる講演として、尾島氏が「過蓋咬合の戦略的分類」を講じた。氏は近年、Ravindra Nanda氏(コネチカット大学歯学部矯正歯科名誉教授)との共同研究からアイデアを得たアライナー矯正治療の難度分類に力を注いでおり、今回は過蓋咬合治療における分類について論じ、盛会のうちに閉幕した。