2019年1月8日掲載
小池都知事、ライフステージに応じた歯科医療と普及啓発の必要性を強調
東京都歯、2019年新春懇談会を開催
開会後、山崎会長は挨拶の中で、昨年全国各地で頻発した自然災害について言及。今なお不自由な避難生活を余儀なくされている被災者がいることに思いを馳せ、「今年一年が災害の少ない幸の多い年となるように祈念したい」と述べた。
来賓祝辞では昨年に引き続き、小池百合子氏(東京都知事)が登壇。小池氏はまず東京都歯の保健医療福祉行政への協力に敬意を示すとともに、本年9月に開幕するラグビーワールドカップ2019と開催まであと563日の2020年東京オリンピック・パラリンピックに触れながら、スポーツ選手の歯の重要性について指摘。また、超高齢社会への対応が急務である「2025年問題」についても言及。「健康寿命と平均寿命の差の縮小には、生涯にわたって自分の歯でしっかり噛んで食べる口の健康が重要」と述べ、東京都歯と協力しながらライフステージに応じた歯科医療の必要性と、その普及啓発に努めていく姿勢を示した。
また、堀 憲郎氏(日本歯科医師会会長)が歯科界を代表して登壇。昨年一年を振り返りながら、「多くの課題の解決に取り組み実りある一年であった」と総括。なかでも大臼歯CAD/CAM冠の期中導入による保険収載、歯科の新病名の獲得、骨太の方針2018への歯科の記載など、オールデンタルで取り組んできた結果を評価するとともに関係各位の協力に感謝の意を示した。本年の目標として「現在の取り組みをさらに加速させ、日歯としてリーダーシップを発揮したい。また、予防歯科医療を保険制度の中で評価をしていくかなどの諸問題に取り組んでいきたい」と述べた。
その後、東京都議会議長などの来賓祝辞や来賓紹介が行われ、乾杯後の懇談は新春にふさわしく和やかな雰囲気に包まれていた。