2022年12月7日掲載
小林、高橋、柳川の3氏が体現したい政策をアピール
日本歯科医師会会長予備選挙立候補予定者共同記者会見が開催
席上、3氏は自己紹介を行った後、歯科記者会から提示された1)日歯会長予備選挙に立候補した理由、2)任期中に取り組みたい課題と短期的・中長期的目標、3)日歯のこれまでの政策を踏襲する事項と改革したい事項――の3つの質問に回答した。
小林氏は、日歯の指導力が著しく低下していることに警鐘を鳴らした。それをふまえ、歯科医療に関連するIT化の推進や歯科経営の健全化をはじめとする政策方針を示しながら、小林氏が見据えた日歯を体現させるために「日歯会員の声を拾い上げ、寄り添う日歯にしたい」との思いが語られた。
高橋氏は、歯科医師の地域偏在や診療報酬をはじめとする歯科界の課題を挙げ、歯科医師を目指す若者たちの将来を不安視する声が現場から寄せられていることを述べた。また、日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟)での経験を挙げ「歯科医師は国策で医療を提供している。厳しい現状を打開していくためにも政権に対しても物言う日歯にしたい」と強調した。
柳川氏は、多様化する社会の需要への対応や医療のDX化の推進などにより、多くの日歯会員が戸惑い疲弊している現状にふれ「日歯として政策方針を明確化し、歯科医師の矜持をもって診療できる環境整備をしていきたい」と述べた。あわせて、日歯連盟との関係性についても言及し、日歯と日歯連盟それぞれの役割を明確にしたうえで足並みを揃えた活動を行う必要性をアピールした。
3氏の政策が掲げられるなかで、日歯と日歯連盟との関係性に言及する場面が多く見受けられた。「日歯会長として政治にどのようにかかわるのか」は今回の選挙戦において1つのキーポイントとなるのではないだろうか。
なお、日歯会長予備選挙は634名の選挙人のもと、きたる2023年2月3日(金)より郵送投票が開始され、14日(火)に投開票が行われる予定である。