• ホーム
  • トピックス
  • Dental Brain社、AIセファロ分析システム「DIP Ceph」ベータ版(無料)をリリース

企業|2024年5月17日掲載

AI搭載の次世代包括的矯正歯科治療支援システムの登場に期待が高まる

Dental Brain社、AIセファロ分析システム「DIP Ceph」ベータ版(無料)をリリース

Dental Brain社、AIセファロ分析システム「DIP Ceph」ベータ版(無料)をリリース

 さる5月15日(水)、Dental Brain株式会社(綿引淳一代表)は、無料で使えるAI セファロ分析システム「DIP Ceph」のベータ版を同日にリリースしたことを発表した。Dental Brain社は、「AIの力で歯科・矯正歯科の革新に挑戦する」をテーマに1)歯科医療における真のデジタル化を実現、2)歯科医療の質向上に貢献、3)歯科医療の真の価値を高めるデジタルAIナビゲーションカンパニーとして日本から世界への挑戦――3つのビジョンを掲げるデンタル系AIベンチャー企業であり、2023年に設立された。

 「DIP Ceph」は、綿引氏によって考案されたDIP(デュアルインサイザルプランニング)コンセプトを具現化することを目的に開発されたAI搭載の次世代包括的矯正歯科治療支援システムである。セファロ分析は、矯正歯科の根幹をなし、近年では補綴治療や義歯治療、審美修復治療など他の歯科臨床分野でも広く活用されている。しかし、これまでセファロ分析を行うにあたり正しい分析・診断手法を学ぶ機会のなかった一般歯科医にとっては、やや高いハードルを感じる分析方法であった。そこで綿引氏は、Dental Brain社創業メンバーである内田友幸氏(株式会社Smart Trade代表)を中心とするAI開発チームと協力し、自身が開発し特許を出願中であるデュアルインサイザルプランニング法(側貌セファロ分析を用いて矯正歯科学と補綴歯科学の診断を融合させ、上下顎のインサイザルポジションを考慮した新しい治療計画方法〔DIP法〕)を組み込んだ「DIP Ceph」を開発した。

 「DIP Ceph」の特筆すべき特徴として、1)DIP法、2)フルスケールAIトレース機能、3)AI支援自動重ね合わせ解析機能――3つが挙げられ、業務の効率化や予知性の高い治療結果の実現、ひいては包括的矯正歯科治療の発展に期待が寄せられる。

 綿引氏の「歯科医師がみずからの才能を最大限に活かし、患者に真に価値あるデジタルサービスを提供することで、歯科医療は本質的に進化する」という強い信念から生まれた「DIP Ceph」のベータ版は、現在、全機能が無料で提供されている。

 詳細や登録方法については、公式サイトを参照いただきたい。

関連する特集