社会|2025年4月16日掲載
片山明彦氏、菊地康司氏が講演
スタディグループJODS、Spring Conventionを開催

さる4月13日(日)、ビジョンセンター田町(東京都)において、スタディグループJODS(Japan Oral & Dentistry Study Group、芦澤 仁代表)が、片山明彦氏(東京都・千葉県開業)、菊地康司氏(千葉県開業)を講師に迎え、Spring Conventionを開催し盛会となった。
まず、JODS代表の芦澤氏(東京都開業)による挨拶後、午前の部は片山氏が「SOFT TISSUE STABILITYから考える歯周組織再生療法~再生療法を成功させるには!」と題して講演した。片山氏は、歯周組織再生療法を成功に導くためのキーポイントについて、文献と症例を交えながら詳細に解説。あわせて、根分岐部病変の治療においてルートトランクを注視することの重要性とその理由についても述べた。
午後は会員発表が行われ、正東脩平氏(埼玉県開業)が「下顎大臼歯根分岐部病変に対して歯周組織再生療法を行なった1症例」、池下正博氏(長野県開業)が「限局型侵襲性歯周炎Stage Ⅲ Grade Bに対して歯周組織再生療法を行った1ケース」と題して講演。両氏の発表に対し、菊地氏、片山氏がそれぞれコメントを寄せた。
その後、菊地氏が「BOGR & OSの確立に向けた硬軟組織マネジメント~RESECTIVE AND REGENERATIVE THERAPY~」と題して講演した。冒頭、氏がインストラクターを務める5-D Japanコンセンサスの1つであるBOGR & OS(Balanced Osseo-Gingival Relationship & Occlusal Stabilityについて紹介。長期的な歯周組織の安定性においては、生理的な骨形態の再構築と咬合の安定が重要であることを多くの長期症例を示して解説するとともに、歯の保存にこだわる大切さについて強調した。
片山氏、菊地氏の各講演後には活発な質疑応答が行われ、Spring Conventionは熱気に包まれたまま盛会裏に終了した。なお、次回のJODS Autumn Conventionは、きたる10月19日(日)、内山徹哉氏(東京都開業)、伊藤直人氏(神奈川県開業)を講師に迎え開催予定となっている。