政治|2024年6月17日掲載

森野 隆氏の再選が決定

日技、第13回社員総会および記者会見を開催

日技、第13回社員総会および記者会見を開催

 さる6月15日(土)、歯科技工士会館において、日本歯科技工士会(以下、日技、森野 隆会長)による第13回社員総会および記者会見が開催された。

 会場では、指名点呼が行われた後、物故会員に対する黙祷が捧げられた。その後、高橋英登氏(日本歯科医師会会長)と森野氏による会長挨拶が行われた。

 高橋氏は歯科技工士のなり手不足問題について言及し、「歯科技工士なくして歯科界は成り立たない。歯科技工は、患者さんが生涯自分の口で食べられることを支える社会的意義の大きい大切な仕事であり、歯科技工士のなり手不足問題は歯科界の喫緊の課題である。若い人材が希望をもって歯科技工士を目指せる環境をつくるためにも、まずは処遇改善を最優先に行わなくてはならない」との認識を示した。続いて森野氏は、冒頭、日技が来年で創立70周年を迎えるにあたりこれまで日技が各団体との関係性の構築に努めてきた歴史にふれながら、「今任期ではさらなる基盤の強化にまい進し、ともに歯科界の諸問題解決に向けて意見交換できる間柄を築くことができた」とこれまでの2年の任期を振り返った。

 次に議案の決議事項では、第1号議案「2023年度会計収支決算報告承認の件」、第2号議案「歯科技工士法制定および日本歯科技工士会創立70周年地域交流事業実行委員会(仮称)設置承認の件」、第3号議案「理事および監事選任の件」の全3議案が上程され、すべての議案が承認された。

 続いて、資料をもとに2023年度の事業経過や生涯研修規定施行規約の一部改定などの報告事項が共有された。その後、現在の役員任期が6月15日で満了となることにともなう役員選挙が行われ、現会長の森野氏の再選が決定した。

 社員総会終了後には記者会見が行われ、森野氏より2期目の抱負が述べられた。なかでも歯科技工士界の諸問題の改善に向けて3団体(日技、全国歯科技工士教育協議会〔大島克郎会長〕、日本歯科技工所協会〔木村 正理事長〕)そして日本歯科医師会も含めて連携を密に図り、要望を挙げていく方針が示された。

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