社会|2024年7月2日掲載

『THE ALIGNER ORTHO アライナー矯正治療の最適解 ALIGNER RADIO BOOK』発刊を記念して

ALIGNER RADIO #32開催

ALIGNER RADIO #32開催

 さる6月28日(金)、ALIGNER RADIO#32(南舘崇夫、岡野修一郎共同主宰)がWeb開催され、約250名が視聴した。ALIGNER RADIOは南舘氏とJAO日本版Local Advisory Boardでもある岡野氏が、自身のアライナー症例を供覧しながら会話し、リスナーによる質問コメントに随時回答していくことで知見を共有するWeb配信番組である。

 今回は6月に刊行された『THE ALIGNER ORTHO アライナー矯正治療の最適解 ALIGNER RADIO BOOK』(岡野修一郎/南舘崇夫/小松昌平/赤間康彦[著]、小社刊)について、本書がどのようなきっかけとプロセスで作られたかや、南館氏がディレクションしたブックデザインについてふれたあと、書籍からCase2「CLASS II, OPENBITE PREMOLAR EXTRACTION(上顎前突、開咬をともなう不正咬合に対する抜歯治療)」をピックアップしあらためて症例を振り返った。

 本書はALIGNER RADIOで配信された内容を書籍化したものであるが、各章で解説されている治療の全体的なコンセプトを読者が理解するための「ACTUAL PLAN」ページ、岡野氏の治療のベースとなっている歯科矯正学的知識やバイオメカニクスなどについて学べる「Keyword」欄が設けられていることが特徴であるとした。また、番組配信時には共有されなかった咬合接触点の確認についても、早期接触を排除しディテーリングに直結するものとして各症例に掲載したことにふれた。岡野氏の治療ゴール設定として「顔面・歯列正中線が合う」「適切に咬合する」があり、それが達成されていることがこうした資料によって示されている。両氏は一度番組で扱ったはずの症例だが、本書の製作を通じて気づいたこと、番組内で伝え切れなかったことにあらためてふれつつ、本書にそれをおおいに盛り込んだ旨を語った。今回の配信でもより細部にわたって症例が見直され、本会の最初に両氏から述べられた「治療で何が起きているのか、ひとつひとつ取り上げてフィードバックすることの重要性」をあらためて感じることのできる会となった。

 ALIGNER RADIOのホームページはこちら

関連する特集