社会|2024年7月12日掲載

TADs活用症例供覧でアイデアを共有

GREEN'S ORTHO、「ケープレ」を開催

GREEN'S ORTHO、「ケープレ」を開催

 さる7月10日(水)、GREEN'S ORTHO(小松昌平代表)「ケープレ Vol.3 原点回帰! アンカースクリューの上顎への基本的な使い方」がWebでライブ配信され、80名超が視聴した。GREEN'S ORTHOは、「矯正治療を楽しく学ぶ」をテーマとして活動を行っており、今後を担う若手世代向けの学びの場を創出することを目的に、主にベーシックな矯正歯科治療関連コンテンツをオンラインにて発信している。

 「ケープレ」は、佐野良太氏(佐賀県開業)、牧野正志氏(千葉県開業)、大門 茂氏(福岡県開業)の3名がそれぞれ自身の手掛けた歯科矯正用アンカースクリュー(TADs)活用症例を供覧しながら、マルチブラケット矯正治療におけるTADs適応時のバイオメカニクスや、さまざまな症例における活用アイデアをディスカッションとともに共有していくシリーズである。これまでVol.1は「三級症例をアンカースクリューで攻略する!」、Vol.2は「ディープバイト&ガミースマイル症例をアンカースクリューで攻略する!」をテーマに開催された。今回はゲストとして池永法史氏(福岡県開業)を招き、佐野氏が表側矯正装置による抜歯治療、池永氏が舌側矯正装置による抜歯治療、牧野氏が表側矯正装置による小臼歯非抜歯遠心移動(いずれも上顎臼歯部口蓋側へのTADs植立)、大門氏が舌側矯正装置による小臼歯非抜歯遠心移動(第三大臼歯抜歯+第二大臼歯遠心へのTADs植立)を行った治療について供覧し、それぞれメソッドと実際の治療について解説した。

  各演者が時間を割いて詳しく述べたのは、みずからの治療スタイルおよび「なぜ自分がその(表側/唇側)矯正装置を選び、その治療法(抜歯/非抜歯)を選んだか」という点で、その判断がセファロ分析のどの項目を見て行うことができるのかについても詳しく述べられた。またそれぞれの症例におけるTADs植立の戦略や、脱落回避するための臨床上の工夫などを紹介した。各演者の臨床実感の共通する点や相違点などが浮き彫りになり、症例供覧後のディスカッションは盛り上がりを見せた。

 また視聴者からのTADs植立や脱落後のリカバリーなどに関する質問も多く寄せられ、ここでも演者それぞれの得意とする対応法が共有された。

 次回のケープレVol.4は、きたる9月25日(水)に開催予定。

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