歯科放射線科医から見た 「がん口腔支持療法」 2024年7月号掲載 第6回:小児がん診療の難しさと口腔管理(前編) 後で読む ※本記事は、「新聞クイント 2024年7月号」より抜粋して掲載。 小児がんの周術期口腔管理を始めたきっかけとなった1本の電話 当科では、頭頸部放射線治療の周術期口腔機能管理以外に、14年前から小児がんの周術期口腔機能管理(小児がん診療)を行っています。きっかけは院内にかかってきた1本の電話でした。 「急性リンパ性白血病で化学療法を行っている8歳の女の子がいる。口腔粘膜炎がひどくなり、『こんなに辛いのであれば治療をやめて死んだ方がいい』と言っ... 勝良剛詞 かつら・こうじ 新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科病院准教授 日本がん口腔支持療法学会副理事長。日本歯科放射線学会口腔放射線腫瘍認定委員。MASCC/ISOO Mucositis study group member。1999年から3年間、医学部放射線医学教室にて放射線治療の研修を行い、2020年から2年間、放射線医学研究所にて研究員として所属。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。