学会|2024年12月11日掲載
全国から約1,000名が横浜に集結
(一社)日本臨床歯科CADCAM学会第10回学術大会開催
さる12月7日(土)、8日(日)の両日、パシフィコ横浜会議センター(神奈川県)において、一般社団法人日本臨床歯科CADCAM学会第10回学術大会(北道敏行大会長)が、「The next generation of CAD/CAM〜感動を刻む新たな10年〜」をテーマに、約1,000名を全国から集めて盛大に開催された。
本学会は、IOSユーザーが中心となりデジタルデンティストリーを基盤とする歯科臨床の構築に向けた院内完結型CAD/CAMシステムを構築するために設立された学会である。院内完結型CAD/CAMシステムの臨床を安全に施術する歯科医師の育成を行い、国民の健康増進に寄与することを目的としている。
初日は、市民公開講座の特別講演会として、落合陽一氏(筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長/図書館情報メディア系准教授)が「デジタルと医療について」と題し講演。デジタル技術が歯科医療に与える影響について、最先端の事例を交えながらわかりやすく解説した。
さらに、当会のプログラムは多岐に富んでおり、企業スポンサーによる海外演者講演の他、そして教育講演として、伴 清治氏(愛知学院大学歯学部歯科理工学講座非常勤講師)が「歯科用ジルコニアの革新と普遍性」、里見貴史氏(日本歯科大学生命歯学部口腔外科学講座主任教授)が「口腔外科臨床におけるデジタル化の動向」、草野 薫氏(大阪歯科大学歯学部口腔インプラント学講座教授)が「インプラント手術におけるデジタル技術の活用」と題して登壇した。
シンポジウム1[インプラント]として、鎌倉 聡氏(愛媛県開業)が「ダイナミックナビゲーションは現代のガイドサージェリーの完成形だ」、椙岡宣好氏(石川県開業)と黒田貴代江氏(歯科技工士、すぎおか歯科クリニック)が「歯科医療におけるデジタルデバイス化の進展とその課題」と題してそれぞれ講演を行った。
シンポジウム2[デンチャー]として、松丸悠一氏(東京都開業)が「義歯臨床を深くするデジタル技術の応用」、松田謙一氏(大阪大学大学院歯学研究科有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野)が「総義歯臨床を深くするデジタル技術の応用―デジタルコピーデンチャーを用いた総義歯臨床のポイント―」と題してそれぞれ講演を行った。
シンポジウム3[アライナー矯正]として、佐藤洋司氏(秋田県開業)が「SureSmileのアドバンテージ~当院におけるSureSmileの位置づけ~」、白鳥裕一氏(埼玉県開業)が「アライナー矯正が可能にしたFace Driven Dentistry」、甘利佳之氏(東京都開業)が「アライナー矯正におけるクリアコレクトの優位性」、横田凌輔氏(香川県勤務)が「10年後デジタル技工士として活躍するために」と題してそれぞれ講演を行った。
なお、上記以外にも、共催セミナー、歯科技工士部会主催DTリレー講演、歯科衛生士認定講座などが開催され、2日間とおして大いに盛り上がっていた。