社会|2025年1月22日掲載

外部講師に堀 一浩氏を招聘

S.O.N.Y-MED(福岡高齢者医療研究会)、Webセミナーを開催

S.O.N.Y-MED(福岡高齢者医療研究会)、Webセミナーを開催

 さる1月21日(火)、S.O.N.Y-MED(福岡高齢者医療研究会、中尾 祐会長)によるWebセミナーが開催され、歯科医療関係者を中心に40名以上が参加した。

 今回は外部講師として招聘された堀 一浩氏(新潟大学大学院医歯学総合研究科包括歯科補綴学分野教授)による講演「摂食嚥下リハビリテーションにおける歯科的アプローチ」が行われた。

 講演のなかで堀氏は、昨今増加している摂食嚥下機能障害について概説するとともに、歯科医師に求められる役割として、口腔ケアや義歯の製作・調整、摂食嚥下機能障害の評価(口腔衛生状態の把握や構音機能)、多職種との連携などを挙げた。また摂食嚥下リハビリテーションの歯科的対応として、摂食嚥下障害患者に対する舌接触補助床(PAP)、軟口蓋挙上装置(PLP)を含めた補綴装置製作における適応症の選択や、障害・機能に応じた設計・製作方法の注意点など、多数の動画を供覧しながらわかりやすく解説がなされた。

 最後に、日常の臨床において嚥下障害の兆候を見逃さない視点をもつことの大切さや、補綴的アプローチの効果をより高めるための機能的な訓練を併用すること、食事形態・栄養摂取・姿勢に関するアドバイスを含めた専門職間との連携の重要性などを挙げた。

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