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政治|2020年1月26日掲載

国民皆歯科健診を実現する会

講師に糖尿病内科医の西田 亙氏を招聘

国会議員の質問に答える西田 亙氏。
国会議員の質問に答える西田 亙氏。
 2019 年12 月10 日(火)、衆議院第一議員会館(東京都)において、国民皆歯科健診を実現する会(会長:古屋圭司衆議院議員、事務局長:山田 宏参議院議員)による第1 回勉強会が開催された。本会は、健やかな人生100年時代を実現するために予防医療の観点から「国民皆歯科健診」を実現するための議員勉強会として発足した。

 会場では、講師の西田 亙氏(医師、にしだわたる糖尿病内科院長)による「糖尿病専門医から見た歯科医療の意義~なぜ生涯を通じた歯科健診が必要なのか~」をテーマとする、力の入った講演が展開された。西田氏は、残存歯数と入院医療費・日数の関係性や、歯周病と全身疾患の関連など、国内外の文献を供覧しながら歯科医療が全身の健康に貢献することを強調した。

 特に、妊婦の歯周病菌によって早産に至ったケースでは、早産で生まれた子どもを支援するためには膨大な社会的資源(リソース)が必要になるため、生涯にわたって歯周病をコントロールしていくための定期的なメインテナンスが重要と訴えた。

 また、自身の専門である糖尿病と歯周病の関係につながりについてふれながら、糖尿病の重症化予防とその合併症である糖尿病性腎症による透析から守るために、定期的な歯周病管理の必要性について解説した。

 最後に、夫婦の二人に一人は認知症を発症する時代が到来することに言及。歯周病の原因菌であるP.g 菌がアルツハイマー型認知症に関連している可能性を示す研究論文を示し、アルツハイマー型認知症の予防に口腔ケアが重要であることをアピールした。

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