Web限定 2024年11月11日掲載 化粧療法で多職種連携! 「粧う」ことで健康寿命を伸ばす化粧療法(第5回) 後で読む 第5回 化粧療法で多職種連携! 前回、化粧動作は食事動作の約2~3倍の筋力を使うことをお伝えしました。実は、その他の動作として、歯科医療従事者には関係の深い「ブラッシング動作(歯磨き動作)」(図1)も測定していました。結果は、化粧動作とほぼ同じ程度の筋負担でした。ただ、動きのうえで、化粧動作とブラッシング動作には決定的に異なったのは、関節の動きでした。 図1 ブラッシング動作(歯磨き動作)。 手首や肘にセンサ... 池山和幸 いけやま・かずゆき 株式会社資生堂 みらい開発研究所 2005年、株式会社資生堂入社。専門は化粧療法学。京都大学大学院医学研究科にて学位(医学)取得。大学院在学中に介護福祉士の資格を取得。入社後、化粧療法研究に従事。これまでに約200の高齢者施設で、高齢期の化粧を医学的観点・介護の視点で効果検証。2014年から研究知見を活かし、高齢者美容サービス開発にも携わる。現在、化粧療法を用いて、高齢者のフレイル予防や健康寿命の延伸などの社会的課題解決に取り組んでいる。2019年、研究知見をまとめた書籍『「粧う」ことで健康寿命を伸ばす化粧療法~エビデンスに基づく超高齢社会への多職種アプローチ~』(クインテッセンス出版)を発刊。2021年、「日本口腔ケア学会認定口腔ケアアンバサダー」取得。現在「化粧療法研究室」内のブログで情報発信中。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。