社会|2020年10月29日掲載
九州大学大学院歯学研究院
災害歯科口腔医療シンポジウム、オンデマンドで配信
主催者を代表して中村誠司氏(九州大学大学院歯学研究院研究院長)、事業責任者を代表して谷原秀信氏(熊本大学病院病院長)より挨拶が行われた後、笹岡俊志氏(熊本大学病院災害医療教育研究センター長)と山添淳一氏(九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座口腔医療連携学分野)より事業報告がなされた。
本シンポジウムでは、講演4題とシンポジウム2題が展開され、日本歯科医師会、歯科大学・歯学部法歯学分野、福岡県歯科医師会、福岡県歯科衛生士会などそれぞれの立場から災害医療における多職種・多団体との連携の取り組みについて紹介されたほか、身元確認作業や避難所などにおける「食」を基盤とした歯科保健医療活動、心のケアなど、災害の教訓を生かすためのさまざまな提言がなされた。また、いずれの講演でも、有事の際にスムーズに対応するためには地域ごとに平時から災害時を想定したシミュレーションや必要な支援を準備しておくことの大切さが強調され、充実した内容が展開された。