社会|2021年9月6日掲載
日本歯科医師会
第26回口腔保健シンポジウムをWeb配信にて開催

冒頭、柳川忠廣氏(日本歯科医師会副会長)より開会挨拶が行われた後、飯島勝矢氏(東京大学高齢社会総合研究機構機構長、未来ビジョン研究センター教授)、平野浩彦氏(東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長・研究所研究部長)、有森裕子氏(元マラソン選手)の3名を中心に対談が行われた。
第1部では、飯島氏より、新型コロナウイルスの影響により自粛生活を余儀なくされた結果、食生活の乱れや筋力の衰えが特に高齢者で進んでいる「コロナフレイル」について語られた。次に、平野氏は「噛みにくい」と感じている高齢者が多くいることを挙げ、噛めないことが食欲や咀嚼機能の低下につながり、最終的には体が衰える負の連鎖を招くことを訴え、体全体のフレイル(虚弱)の予防の鍵は、お口の健康にあることを強調した。
第2部では、「オーラルフレイルの予防」と「すぐ役立つセルフケア」をテーマに、加藤尊巳氏(神奈川県歯科医師会常任理事)より3つのセルフケア体操が紹介され、有森氏が実践。最後に、健康長寿の秘訣として日々の歯と口のケアと定期健診が挙げられ、本シンポジウムは幕を下ろした。