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学会|2021年11月5日掲載

日本歯科衛生学会

第16回学術大会をWeb開催

災害歯科保健体制について言及する中久木 康一氏。
災害歯科保健体制について言及する中久木 康一氏。
 9月18日(土)から30日(木)まで、日本歯科衛生学会第16回学術大会(晴山婦美子大会長、吉田幸恵学会長)が「新しい日常を支える口腔健康管理」をメインテーマに、Web配信にて行われた。

 教育講演では、鳥山佳則氏(東京歯科大学短期大学学長)より「歯科衛生士教育における臨床実習」と題する講演が行われた。氏は、歯科衛生学モデル・コア・カリキュラムの策定にかかわっている立場から、歯学教育や多職種の動向をふまえて本カリキュラムについて詳説した。さらに、歯科衛生士教育や歯科衛生士の需要に関する現状についてふれるとともに、歯科診療補助の範囲についても考察し、今後の方向性を提示した。

 リレー講演「災害歯科保健―東日本大震災から10年間の実践とこれからの方向性―」では、震災当時から支援に携わってきた5名が登壇した。晴山大会長(岩手県歯科衛生士会会長)と久保山裕子氏(日本歯科衛生士会副会長)は歯科衛生士の立場から、岩手県歯科衛生士会や日本歯科衛生士会による歯科医療保健活動とその後の体制整備を紹介。大黒英貴氏(日本歯科医師会災害時対策・警察歯科総合検討会議委員、岩手県歯科医師会専務理事)は歯科医師の立場から、災害歯科支援における歯科医師会の役割、中久木康一氏(東京医科歯科大学)は全国統一された災害歯科保健体制の構築と、多職種との連携の重要性について解説した。

 なお、次回の第17回学術大会は、きたる2022年9月17日(土)から19日(月)の3日間、アスティとくしま(徳島県)において開催予定。

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