2016年10月20日掲載
多様な視点で口腔機能向上を考える会に
日本口腔筋機能療法学会、第4回学術大会を開催

午前は、まず、特別講演として山田好秋氏(新潟大)が登壇。「咀嚼と脳機能」の題で、口から食べること、美味しく食べることは、脳機能の面から考えるとどのような意味を持つのかについて講演した。
シンポジウム「小児の口腔機能の向上を目指して」では、2名の歯科衛生士が登壇し、それぞれの医院での取り組みを実際の症例とともに紹介した。川端順子氏(カノミ矯正・小児歯科クリニック)は、母子健康手帳のチェック項目から保護者とともに子どもの口腔機能を診ていくアプローチを、岡崎綾子氏(小川矯正歯科)は、初診時のていねいな情報提供により態癖や口腔周囲の悪習癖を改善させるアプローチについて紹介した。続く討論では、会場から指導のコツなどについて多くの質問がなされ、情報共有の場として活気あふれる時間となった。
この他にも、教育講演、一般口演、ポスター発表が行われた。また、前日の会員を対象とした研修会は前回を大幅に上回る275名、会員同士の情報交換の場であるラウンドテーブルディスカッションには96名が参加し、盛会となった。
次回はきたる2017年11月2日(木)、3日(金)の両日、有楽町朝日ホール(東京都)において開催予定。