2017年12月10日掲載

「Optimize Microscopic Surgical Technique」をテーマに約150名が参集

5th Asia Pacific Microscopic Dentistry Meetingが盛大に開催

5th Asia Pacific Microscopic Dentistry Meetingが盛大に開催
 さる12月10日(日)、秋葉原コンベンションホール(東京都)において、5th Asia Pacific Microscopic Dentistry Meeting(以下、APM、鈴木真名大会長)が「Optimize Microscopic Surgical Technique」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士ら約150名が参集し盛会となった。

 APMは、環太平洋を取り巻くアジア諸国におけるマイクロデンティストリー(顕微鏡歯科)の普及と、グローバルな歯科医師の育成を目的として設立され、日本、中国、台湾、韓国などを舞台に年に1回開催されている。APMでは、講演や質疑応答はもちろん、すべて英語で行われるのが特徴の1つである。

 5回目の開催となった今回、まず鈴木大会長(東京都開業)が開会の辞を述べ、幕が上がった。基調講演では、松本邦夫氏(東京都開業)が「Efficacies of Er:YAG LASER to Periodontal Treatments」と題し、歯周病治療におけるEr:YAGレーザーの有用性や臨床的なポイントについて、動画を交えてわかりやすく解説した。

 つづくセッション1では、中山雅恵氏(東京都開業)の座長のもと、水川 悟氏(東京都開業)、宮島大地氏(神奈川県開業)、川本 享氏(岡山県開業)、坂本貞樹氏(神奈川県開業)がそれぞれ講演。いずれの演者も、自身の治療手技のポイントを動画とともに詳細に解説していたのが印象的であった。

 天川由美子氏(東京都開業)によるランチョンセミナーの後、午後の部がスタートした。セッション2では、Dr.Bor-Jian Chen(台湾)の座長のもと、Dr.Feng-Chuan Ho、Dr.Wei-Che Huang、Dr.Yunchen Lee(いずれも台湾)がそれぞれ登壇し、文献に基づいたレベルの高い発表を披露した。

 セッション3では、千 栄寿氏(神奈川県開業)の座長のもと、池田康男氏(静岡県開業)、吉松宏泰氏(東京都開業)、山口文誉氏(神奈川県開業)、綿引淳一氏(東京都開業)が講演。マイクロスコープを用いた根面被覆術、歯周組織再生療法などを症例とともに解説し、拡大視野下で治療を行うメリットについて語った。

 今大会では、いずれの演者も動画を用いて治療ステップについて解説しており、マイクロスコープがますます普及するにつれ、今後は動画を用いたプレゼンテーションが一般化していくように感じられた。最後に、実行委員長の栗原一雄氏(埼玉県開業)が閉会の辞を述べ、盛会裏に終了した。なお、次回のAPMは、きたる2018年12月8日(土)、9日(日)の両日、中国・上海にて開催予定。

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