2017年12月20日掲載
平成30年度診療報酬改定、歯科は前回を上回るプラス0.69%
日歯、臨時記者会見を開催
冒頭の挨拶のなかで堀会長は、「ひっ迫している歯科医療機関の経営を安定させ、健康寿命の延伸に向けて歯科保健医療や口腔健康管理の充実を図るには、前回の改定率を上回る財源が最低限必要である。ネットプラスの改定が望まれると訴えてきたことを考えると、今回の改定率では十分ではなく、とくに薬価引き下げ財源が診療報酬本体の引き上げに充当されず、過去2回の改定に続きネットマイナス改定となったことは残念な結果と言わざるを得ない」と述べつつも、三師会をはじめ医療界が一丸となって自民党に必要財源の確保を要望するなど、国民皆保険制度を守る立場で対応してきた結果、厳しい財務状況のなかで前回の改定率を上回ったことについて、関係各位に感謝の意を示した。
以下に今回の診療報酬・介護報酬改定率を示す。
1.診療報酬本体 +0.55%
各科改定率
医科 +0.63%
歯科 +0.69%
調剤 +0.19%
2.薬価等
薬価 ▲1.65%
※うち、実勢価等改定▲1.36%、薬価制度の抜本改革▲0.29%
材料価格 ▲0.09%
介護報酬改定 +0.54%