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2022年12月14日掲載

尾島賢治氏が「レベル別に診るアライナー矯正治療の実際」をテーマにWeb講演

クインテッセンス出版株式会社、「JAO日本版」創刊1周年記念Webセミナー(第4回)を開催

クインテッセンス出版株式会社、「JAO日本版」創刊1周年記念Webセミナー(第4回)を開催
 さる12月14日(水)、アライナー矯正歯科専門誌「JAO(Journal of Aligner Orthodontics)日本版」創刊1周年記念Webセミナー(全5回)(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)の第4回目が開催され、尾島賢治氏(東京都開業)が「レベル別に診るアライナー矯正治療の実際」をテーマに講演を行った。

 本講演は、開咬症例と過蓋咬合症例におけるアライナーの垂直的コントロールをテーマとして行われた。前半パートは開咬症例へのアプローチとして前歯の挺出、大臼歯の圧下、下顎骨の反時計回りの回転を挙げるとともに、症例ごとに治療難易度を正しく把握する必要性を述べ、開咬症例を5つのレベル別に分けた治療アプローチ(同内容はJAO日本版2022年1号2号に掲載)を解説した。これらの治療レベルは歯科医師間での情報共有に有効であるだけでなく、患者への説明を行う際にもわかりやすく伝わり、治療への理解が得やすくなると述べた。そして実際の症例を提示しながら第3回Webセミナーとは異なる治療レベルの症例へのアプローチを詳解した。また軽度の症状における加速装置併用のメリット、重度の症状におけるTAD植立時のガイド使用のメリットについて言及したほか、後戻りを防ぐために、舌癖のコントロールの必要性を指摘した。

 後半パートの過蓋咬合症例の解説においては、戦略的治療アプローチのために顎位、顎関節、関節円板の解剖学的状態の正確な把握に努めるよう強調した。症例を6つのレベル別に分けた治療アプローチ(同内容はJAO日本版2022年3号5号6号に掲載)を示し、アライナーの得意とする動きやバイトランプを用いることによるメリットを解説した。

 その後はアライナー型矯正装置の歴史を概観するとともに、今後のアライナー矯正治療の可能性について、第5世代のアライナーシステムやマテリアルの実物を提示しながら紹介した。最後は「JAO日本版を読むことで日進月歩するアライナー矯正治療のフィールドを学んで臨床に活かしてほしい」と述べ、講演を締めくくった。

 なお、これまで配信した全5回のセミナーは、2023年1月12日まで振り返り配信を行っている。視聴申し込みはこちらから。

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