社会|2024年11月5日掲載
Alberto Monje氏、奥田浩規氏らが登壇
THREEE. Implant Conference開催
さる11月3日(日)、4日(月)の両日、京都市国際交流会館(京都府)において、THREEE. Implant Conference(THREEE.主催、小川雄大代表)が開催され、2日間で約200名が参集し盛会となった。
1日目には、Alberto Monje氏(スペイン開業)によるプライベートハンズオンコースが行われ、講習会の後、実際に模型を使用して治療の流れを確認した。2日目には柴﨑俊一氏(慶大)のモデレーターのもと、奥田浩規氏(兵庫県開業)が登壇し、抜歯即時インプラント埋入についての講演が行われた。奥田氏は、抜歯即時インプラント埋入は適応症を選択すれば良好な結果が期待できること、唇側骨が裂開した症例であっても隣在歯のアタッチメントが残存していれば良好な結果が得られること、隣在歯のアタッチメントロスがあった場合は骨欠損の可能性があるが、その場合は再生療法を併用することで回避できる可能性があることなどを多数の文献と症例写真を供覧しながら説明した。
次にMonje氏が登壇し、インプラント周囲炎について講演。Monje氏はインプラント周囲炎の対応について、氏が治療を行ったすべてのインプラント周囲炎の症例でその前段階においてインプラント周囲粘膜炎を発症していたとし、インプラント周囲粘膜炎の時点でメインテナンスプログラムに則って治療することが理想的とした。また、インプラント周囲炎の主な原因であるプラークを取り除くことがゴールではなく、その後の再発を最小限にする、つまり6か月後にも健全な状態を保ち、その後もメインテナンスを定期的に続けることが重要であるとした。また治療の際には患歯のタイプを見極め、基本的なプロトコールに沿って治療することがリスク回避になるとし、自身の症例写真や動画を多数供覧しその手順を詳細に披露した。
最後にはMonje氏、奥田氏、柴﨑氏、福場駿介氏(東京科学大)の4名が登壇し、事前に会場より二次元コードにより募った質問に答える形でディスカッションが行われ、盛況のうちに閉幕した。
なお、次回はきたる2025年4月20日、アキバプラザ(東京都)において、THREEE. Perio & Prostho Conferenceを開催予定とのこと。