社会|2025年3月25日掲載

「病院歯科の運営・経営」をテーマに

全国病院歯科医協会、第2回総会ならびに第1回研修会を開催

全国病院歯科医協会、第2回総会ならびに第1回研修会を開催

 さる3月23日(日)、一般社団法人全国病院歯科医協会第2回総会ならびに第1回研修会(丸岡 豊大会長、栗田 浩会長)が「病院歯科の運営・経営」をテーマに、国立国際医療センター研究所(東京都)の現地とWeb配信にて開催された。

 会場ではまず第2回総会が行われ、副会長の宮田 勝氏(石川県立中央病院歯科口腔外科)ならびに会長の栗田氏(信州大学医学部歯科口腔外科)による挨拶では、本協会の会員数の増加とともに歯科界における病院歯科への関心・期待の高まりによる手ごたえを感じていることが述べられ、病院歯科のさらなる発展と社会貢献に期待を寄せた。引き続き、活動報告や事業計画などが担当者より報告された。

 その後は研修会が行われ、長面川さより氏(株式会社ウォームハーツ代表取締役)による講演1「歯科併設病院の診療報酬請求と最近の指導監査について」では、医科歯科連携に関連する診療報酬項目を中心とする内容が示された。特に、病院歯科で算定頻度が多い周術期等口腔機能管理計画策定料や周術期等口腔機能管理料管理報告書などの算定のポイント、記載内容の不備や指導・監査への対応についても、資料をもとにわかりやすく解説がなされた。

 その他、鈴木祐輔氏(国立国際医療研究センター病院医事企画室長)による講演2「会員の課題、要望アンケート」では、病院歯科を取り巻く課題や地域との連携のあり方など会員へのアンケート調査の結果が供覧された。最後に、髙田賀将氏(同病院患者情報管理・がん登録室長)による講演3「NCGM(国立国際医療研究センター)と歯科診療」が行われ、センターの取り組みや特徴、歯科診療の状況などがデータをもとに示されたほか、2025年4月から国立感染症研究所(NIID)とNCGMが統合し、新たな感染症危機に備えるための新組織として国立健康危機管理研究機構(JIHS)が設立されることが報告された。

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