企業|2020年7月26日掲載
デュールデンタルジャパン
RKIガイドラインに基づいた院内感染対策をテーマに

冒頭、中村氏より「感染」と「感染症」の定義として、「感染:病原微生物が宿主(ヒト)の体表あるいは体内に付着・定着・増殖を始める一連の過程」、「感染症:感染の結果、宿主に病的な変化が生じた(発病した)ことによる疾病」であることが示された。また、コロナ禍でさまざまな情報が飛び交うなか、医療者として正しく用語や情報を理解し、院内感染対策を進める必要性が強調された。
つづいて、感染症や非感染性疾患のための連邦政府機関とドイツ連邦共和国の中央監視および研究機関であるRKI(ロベルト・コッホ研究所)のガイドラインに基づいた院内感染対策やエアロゾル感染対策の詳細について、多くのイラストとともにわかりやすく解説されるとともに、ユニバーサルカニューレの有用性などが示された。
また、セミナーの途中には伊藤磨樹氏(歯科衛生士・Shurenkai Dental Prosthodontics Institute)を交えたデモ「ユニバーサルカニューレを用いた実習」、「診療室の設備における汚染表面の薬液消毒の実習」も行われ、受講者への理解の手助けとなっていた。
講演後には質疑応答が行われ、コロナ禍のいまを反映した内容ということもあり、数多くの質問が挙げられた。