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政治|2023年12月3日掲載

自民党スポーツ歯科を支援する議員連盟

マウスガード着用の現状調査と意見交換が行われる

スポーツ歯科における認知度の向上やさらなるマウスガードの普及に期待したい。
スポーツ歯科における認知度の向上やさらなるマウスガードの普及に期待したい。
 11月7日(火)、自由民主党本部(東京都)において、自民党スポーツ歯科を支援する議員連盟(遠藤利明会長)による各スポーツ競技のマウスガード着用の現状調査と意見交換を目的とした総会が開催された。

 冒頭、会長挨拶にて遠藤氏はマウスガードを装着する意義に言及し、「自身の外傷予防のみならず、相手にケガをさせない」という安全確保の目的を強調した。来賓挨拶では、安井利一氏(日本スポーツ歯科医学会理事長)、是澤恵三氏(日本スポーツデンティスト協議会副会長)がスポーツ歯科の現況について述べた。また、末瀨一彦氏(日本歯科医師会常務理事)はスポーツデンティスト活躍の場の整備に力を入れる方針を示した。

 その後は、宇津宮幸正氏(東京都開業、日本ラグビーフットボール協会メディカル委員会委員)、鈴木浩司氏(日本大学松戸歯学部准教授、全日本空手道連盟医科学委員長)、上野俊明氏(明海大学歯学部社会健康科学講座スポーツ歯学分野、日本ボクシング連盟スポーツ科学委員会委員)の3名から各競技現場におけるマウスガードの有用性や課題について説明がなされた。

 なかでも、鈴木氏は空手道の競技中に発生した外傷を供覧し、空手道はスポーツマウスガードの装着が必須の競技であることを強調するとともに、脳への強い衝撃を軽減する効果についてもふれた。

 最後の質疑応答では、他国やコンタクトスポーツ以外のマウスガード使用状況などについて質問が寄せられ、マウスガードの普及への関心の高さがうかがえた。