超高齢時代の歯科診療 2020年9月号掲載 第8回:レビー小体型認知症の特徴 その② ケアのポイントについて 後で読む レビー小体型認知症のケア臨床での注意点やポイント レビー小体型認知症は、前回述べたように、身体症状や自律神経症状が比較的早期から現れるのが特徴です。歯科は、レビー小体型認知症を治すことはできませんが(現代医学ではどの科であっても治せません!)、特徴を知ることで適切なケアが可能となります。今回は、レビー小体型認知症の特徴に基づいた歯科臨床での具体的な注意点やケアのポイントを解説します。ケアポイント①起立性低血圧に注意しましょう レビー小体型認知症では交感神経系がうまく働かなくなるため、発作的... 野原幹司 のはら・かんじ 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 顎口腔機能治療学教室 准教授 専門分野は、摂食嚥下障害、栄養障害、音声言語障害、睡眠時無呼吸症、口腔乾燥症 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。