超高齢時代の歯科診療 2020年8月号掲載 第7回:レビー小体型認知症の特徴 その① 後で読む 日本人が発見したレビー小体型認知症 レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症と同じく変性性認知症に分類され、脳の神経細胞の中にレビー小体という物質ができることで神経細胞が徐々に変性・減少していく進行性の認知症です。レビー小体型認知症を世界で初めて報告したのは小阪憲司先生(横浜市立大学名誉教授)であり、「日本人が発見した認知症」として有名です。患者さんの数としてはあまり多くないと思われがちですが、実はアルツハイマー型認知症に次いで多い認知症と考えられており、認知症全体に占める割合は約20... 野原幹司 のはら・かんじ 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 顎口腔機能治療学教室 准教授 専門分野は、摂食嚥下障害、栄養障害、音声言語障害、睡眠時無呼吸症、口腔乾燥症 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。