超高齢時代の歯科診療 2020年10月号掲載 第9回:血管性認知症の特徴とケアのポイント 後で読む 血管性認知症≠脳卒中 血管性認知症は、脳卒中の結果生じる認知機能障害のことをいいます。4大認知症の中でも他の3つの変性疾患による認知症とは異なり、非変性疾患に分類されます。 かつて血管性認知症は、長い間、もっとも多いタイプの認知症と考えられていました。しかし、近年になって脳卒中と認知症の関連が明らかになるにつれ、純粋な血管性認知症の有病率は相対的に低下しました。症例数としては認知症全体の約15%といわれており、レビー小体型認知症よりも有病率は低く3番目に多い認知症と考えられています。 忘れ... 野原幹司 のはら・かんじ 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 顎口腔機能治療学教室 准教授 専門分野は、摂食嚥下障害、栄養障害、音声言語障害、睡眠時無呼吸症、口腔乾燥症 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。