政治|2020年8月30日掲載
日歯連盟定例会見
日歯連盟、次期参院選候補者擁立を決定
会見の挨拶で高橋会長は、新型コロナウイルスの影響により歯科医院全体の経営が苦境に立たされている現状を示し、そのようななかでも歯科医院においてクラスターが発生していないことは、「普段からスタンダードプリコーションを徹底していることの証左」と強調。また、日本の新型コロナウイルス感染者数が世界的にみても少ない要因の1つは国民皆保険制度であるとし、これまで各々の歯科医院が自前の経費で感染予防対策を実施してきたことを含め、限られた収入で歯科医療を支えている医療従事者に賛辞を送った。さらに村岡宜明副会長の言葉を引用し、「もっとも大切な社会インフラは医療機関である」と訴え、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の多くが基礎疾患として歯周病に罹患していたことを挙げ、ウィズコロナ時代における口腔の環境改善の必要性について熱く語った。
挨拶の後、浦田健二理事長より会見前に行われた第140回評議員会について報告がなされた。評議委員会では、次期参議院比例代表選出議員選挙に歯科代表候補者を推薦して臨むことが可決されたこと、あわせて候補者選考委員会による第1回会議がきたる7月16日に開催されることなどが承認された。また、質疑応答では記者団から候補者擁立の時期について「年内には決めたいと考えている」と意欲をみせた。組織内候補者の今後の動向に注目が集まる。