社会|2021年4月2日掲載
クインテッセンス出版株式会社
土屋和子氏による第4回Webセミナーを開催
まず、氏は著書の冒頭に載せた「大切なコラム」の内容を紹介。知識と知恵の違い、予防の意義、目的と目標の違いについて理解することで、歯科衛生士としてどのように研鑽を重ね、患者と向き合うべきかという基本の姿勢について説いた。
次に、話を組み立てるための方法として、ユニバーサルフォーマットについて解説。①Why?②What?③How?④Ifの4つの項目をふまえて、この順番どおりに組み立てることで、伝える内容がシンプルに絞られ、整理されると強調した。また、このユニバーサルフォーマットを使用して、歯周病の患者に病因論やセルフケアの方法について実際にどのように説明するのかも披露した。
続いて、多くの歯科衛生士が苦手意識をもつ禁煙指導のコツについて詳説。まず、タバコの有害物質や主流煙・呼出煙・副流煙、歯周病への影響、禁煙による身体の変化などを解説した。また、喫煙者の心理を理解することが重要としたうえで、説明に入る前の声かけや伝える内容は口腔に限った話題にすることなどが挙げられた。
最後に、これからの歯科衛生士の本当の価値に通じるキーワードとして、人間の意識をレベル分けした理論「ニューロロジカルレベル」についてまとめた。