トピックス 2013年11月30日掲載 「インプラント治療の原点に戻って―その先にみえるもの―」をテーマに <font color='green'><b>第17回日本顎顔面インプラント学会 総会・学術大会開催</b></font> 後で読む さる11月30日(土)、12月1日(日)の両日、日本歯科大学生命歯学部(東京都)において、第17回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会(高森 等大会長、瀬戸★(かん)一理事長)が、491名の参加者を集め開催された。 今大会は「インプラント治療の原点に戻って―その先にみえるもの― ~基礎と臨床から~」をメインテーマに、3題のシンポジウム、2題の特別講演、市民公開講座、衛生士スキルアップセミナー、スーチャーエキスパートコンテスト、ランチョンセミナー、ポスター発表などが用意され、それぞれ好評を博した。加えて、両日にわたり発表7分/討論3分の形式で一般口演が複数会場で行われ、幅広いテーマについて語られた。 初日のシンポジウム1「Osseointegrationを考える」では、吉成正雄氏(東歯大)、神保 良氏(マルメ大)、後藤哲哉氏(九歯大)が登壇し、インプラントの最先端の表面改質や生物学的幅径の観点からオッセオインテグレーションについて幅広く討議が行われた。シンポジウム2「インプラント手術と関連手術を考える」では、松浦正朗氏(前福歯大口腔医療センター)、松尾 朗氏(東京医科大)、後藤昌昭氏(佐賀大)が顎堤形成術やインプラント支持の顎顔面補綴治療について示唆に富んだ講演を行った。2日目のシンポジウム3「補綴処置を考える」では、前田芳信氏(阪大大学院)、萩原芳幸氏(日大)、志賀 博氏(日歯大)が咀嚼機能やオーバーデンチャー、審美補綴などについて熱弁した。どのシンポジウムの後にも演者らによるディスカッションが設けられ、会場から積極的に質問が発せられた。 また、特別講演1「食育は噛むことから始まる」ではオテル・ドゥ・ミクニのオーナーシェフである三國清三氏が料理人の観点から縦横に食育を語り、特別講演2「インプラントと個人識別」の都築民幸氏(日歯大)は、法医学者の立場から死体識別にインプラントが貢献できる可能性を示した。 なお、来年の第18回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会はきたる2014年11月29日(土)、30日(日)、関根浄治大会長(島根大)のもと、「チームアプローチによるインプラント治療を再考する」をメインテーマにビッグハート出雲(島根県)で開催される予定である。 [★は日に完]