2013年12月7日掲載
第20回JIADS総会・学術大会「JIADS設立25周年記念大会」開催
さる12月7日(土)、8日(日)の両日、日本歯科大学生命歯学部富士見ホールおよび九段ホール(東京都)にて、第20回JIADS総会・学術大会「JIADS設立25周年記念大会」(JIADS CLUB主催、浦野 智理事長)が開催され、歯科医師、歯科衛生士ら約400名が参加し盛会となった。
初日はまず浦野理事長(大阪府開業)の挨拶後、午前は歯科医師セッションとしてNew Leader講演が行われ、伊藤貴彦氏(東京都開業)、平山富興氏(大阪府勤務)、石井肖得氏(山口県開業)、根本康子氏(東京都開業)、小野晴彦氏(大分県開業)がそれぞれ講演。プロビジョナルレストレーションの活用法から、包括的歯科治療におけるインプラント治療、歯周組織再生療法、ティッシュマネジメントまでテーマは多岐にわたった。
午後は、JIADS講師講演「長年JIADSコンセプトを実践して見えてきたもの」が行われ、佐藤憲治氏(神奈川県開業)、中家麻里氏(大阪府開業)、奥田裕司氏(大阪府開業)、吉川宏一氏(京都府開業)がそれぞれ講演。いずれの演者も、JIADSとの長いかかわりを紹介しながら、JIADSの掲げる予知性、清掃性、永続性のコンセプトに基づいて治療を行った症例の長期経過を提示した。午前・午後とも、講演の最後には、今回海外から招聘したハーバード大学歯学部のDr.David S.Greenfieldがコメントを寄せた。また、別会場では歯科衛生士セッションも行われた。
2日目は、Dr.Greenfieldによる特別講演「Periodontal Plastic Surgeryの変遷」が行われた。歯周形成外科手術、なかでも根面被覆術を中心に、有茎弁移植術、歯肉弁歯冠側移動術、結合組織移植術、無細胞性真皮移植術などの術式の歴史的変遷を1つひとつていねいに解説。午後には、JIADS講師が提示した症例に対してDr.Greenfieldが治療法を検討し、ディスカッションするという形がとられるなど、会場の聴講者とともに歯周形成外科手術について基本からじっくり学ぶ1日となった。