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2014年10月29日掲載

「誤嚥性肺炎」をテーマに

<font color="green"><B>日本私立歯科大学協会、第4回歯科プレスセミナーを開催</B></font>

<font color="green"><B>日本私立歯科大学協会、第4回歯科プレスセミナーを開催</B></font>
 さる10月29日(水)、コンファレンススクエアエムプラス(東京都)において、第4回歯科プレスセミナー(一般社団法人日本私立歯科大学協会主催、川添堯彬会長)が「誤嚥性肺炎」をテーマに開催され、多数の報道関係者が参集した。第4回目となる本セミナーでは、「高齢者歯科」ならびに「地域歯科医療および災害歯科」という2つの視点から示唆に富んだ内容が披露された。  冒頭、小林 馨氏(日本私立歯科大学協会専務理事)より本協会の事業概要が説明された後、内藤 徹氏(福歯大口腔歯学部総合歯科学講座・高齢者歯科学分野教授)による講演「肺炎は死因の第3位―高齢者に多い誤嚥性肺炎と口腔ケアによる予防―」が行われた。内藤氏は、歯科を受診する高齢者が増加していることを挙げるとともに、多くの高齢者が発症して命を落とす誤嚥性肺炎のメカニズムについて、多数のスライドを供覧しながら概説。また、誤嚥性肺炎の予防するための口腔ケアや摂食・嚥下リハビリテーションなど、歯科の果たす役割について紹介した。  引き続き、田中 彰氏(日歯大新潟生命歯学部口腔外科学講座教授)による講演「いのちを守る口腔ケア―急性期病院、大規模災害被災地における肺炎予防のための口腔ケアの取り組み―」が行われた。田中氏は、急性期病院における専門的口腔ケア介入の効果について、多数のデータを用いながら解説。また、慢性期以降のライフステージにおける歯科医療のシームレスな提供や、東日本大震災時で顕在化した平時での歯科保健医療支援体制の整備など、自身の災害支援活動の経験を交えながら、口腔ケアの標準的手法の確立をめざした歯科医療の今後の課題についても言及した。  講演終了後は、参加した報道関係者から両氏に多数の質問が寄せられるなど、肺炎予防における口腔ケアの効果という話題の関心の高さがうかがえた。

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