2014年11月2日掲載

「海外研修を経験した歯科医師から見た今日の日本の歯科臨床」をテーマに3名が講演

MIMCDスタディーグループ 10th anniversary講演会開催

MIMCDスタディーグループ 10th anniversary講演会開催

さる11月2日(日)、ウィンクあいち(愛知県)において、MIMCDスタディーグループ10th anniversary講演会が開催された。MIMCDスタディーグループは、松下至宏氏(愛知県開業)が代表を務めるスタディーグループで、おもに木原敏裕氏(奈良県開業)の指導のもと、年1回研修を行っているグループである。10周年を迎えた今年は、海外研修を受けた経験のある歯科医師から見た日本の歯科臨床の現状をテーマに、向井 陽氏(愛知県開業)、飯田啓介氏(愛知県開業)、木原氏の講演が行われた。

矯正歯科医院を開業している向井氏は、保定後に咬合不安定になる患者の解決策を求め、米国で行われているいくつもの研修会を受け歩いたことを紹介。解決策として、顎関節安定化装置にてCRの位置をピンポイントで求める手法に至ったことを解説した。

飯田氏は、日本の歯科に対する価値観が米国に比べて著しく低い現状を示しながら、これらを打破するためにも、豊かな人生を送るために歯科が貢献できることを強く訴求する必要があるとした。また、現在受講しているSpear educationから得たものを患者に還元するだけでなく、若手歯科医師の指導にも活かしていきたいとした。

木原氏は、開業以来、継続的に年に数回、海外の学会や研修に参加していることを紹介し、海外研修はモチベーションを高く維持する上でも有益であるとした。また、現状の医療制度や教育制度の問題を示しながら、医療の本質を見失いがちな日本の歯科医療の現状に警鐘を鳴らした。

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