2014年11月15日掲載
「より信頼されるインプラント治療をめざして」をテーマに
(公社)日本口腔インプラント学会 第34回東北・北海道支部 学術大会開催
さる11月15日(土)、16日(日)の両日、山形テルサ(山形県)において、公益社団法人 日本口腔インプラント学会 第34回東北・北海道支部 学術大会(高木幸人大会長、西郷慶悦支部長) が、「より信頼されるインプラント治療をめざして」をテーマに、約400名の参加者を集め、盛大に開催された。
7年ぶりに山形で行われた今大会は、まず佐々木啓一氏(東北大大学院)による市民公開講座「喰う、味わう、喋る、唄う、嗤う―お口を大切に―」で幕を切った。口の雑学や歯科の歴史を交えながら、健康のために口腔機能を大切にするべきであると説いた。続く特別講演1では、飯野光喜氏(山形大)が「咬合再生への挑戦―顎骨再生とインプラント―」と題して登壇。保険適用となった広範囲顎骨支持型装置のインプラント治療を説明し、骨移植と再建プレートやチタンメッシュプレートなどを併用して顎骨を再建した症例を供覧した。保険適用となったものの、採算性が合わない問題点などを指摘した。特別講演2では「医療政策の今後の方向性と歯科医療」のタイトルで村上正泰氏(山形大大学院)が講演した。厚生労働省で医療制度改革の企画立案を担当していた経歴をもつ氏は、人口動態が大きく変化する今後の日本社会の医療制度について政策ベースで論じ、大きな反響を得た。
それ以外では又賀 泉氏(日歯大)によるインプラント専門医教育講座をはじめ、他の教育講座や各種セミナー、一般口演が行われ、盛況のうちに閉会となった。