企業|2024年7月17日掲載
新インプラントシステムのコンセプトなどが紹介される
Nobel Biocare N1™ System Launch Roadshow全国各所で開催される
さる7月14日(日)、グランフロント(大阪府)および大名カンファレンス(福岡県)に加え、15日(月)、ベルサール神田(東京都)において、Nobel Biocare N1™ System Launch Roadshow(ノーベル・バイオケア・ジャパン主催)が開催された。「ロードショー」という開催名のとおり、本会は、きたる7月21日(日)、TKPガーデンシティアパホテル札幌大通駅前南(北海道)そしてJRゲートタワーカンファレンス(愛知県)でも開催が予定されており、全国5か所、総勢600名の参加者規模で開催されている。
Nobel Biocare N1™ Systemは、すでに欧米では販売されているノーベル・バイオケア社の新インプラントシステムで、日本では7月17日(水)に発売日を迎えた。本システムのジャパン・アンバサダーである小濱忠一氏(福島県開業)、木津康博氏(神奈川県開業)、下尾嘉昭氏(東京都開業)の3名それぞれが、各会場の演者となり、システムの特長や優位性について自身の臨床応用を交え紹介している。
N1™ System は、生物学的観点に着目し、長い年月をかけ研究開発されたインプラントで、従来のインプラントシステムとは一線を画すと語られた。その象徴的な特徴として、埋入窩形成のプロトコルが原則2本のドリルだけで済むため、ステップが非常に簡便であることに加え、注水をせずに低速で埋入窩を形成できる特殊な専用ドリルがインプラントに付属して販売される点が挙げられる。また、インプラントの形状も従来の円形ではなく、コネクション部はトライオーバル形(楕円三角形)となっており、骨への固定を得ながらも周囲骨を圧迫しない形態で、骨幅の狭い症例が多いアジア人の埋入には、非常に有利になってくると説明した。長年、当たり前と思われていた事柄に対峙し、多くのテクノロジーを盛り込んだ新システムは、従来インプラントの治療プロセスに潜む骨熱傷や骨歪みといったリスクを回避することができ、今後、インプラント治療の新たなスタンダードを構築していくであろうと語られた。
また、N1™ Systemは、その新しいコンセプトによる安全な臨床応用を目的とし、所定のトレーニングプログラムの受講をもって購入ライセンスが付与される形式がとられる旨も案内され、講演後、会場の展示デモブースには、新システムに関心を寄せる参加者で長い列ができていた。