学会|2024年10月8日掲載

講師に鈴木真名氏、山口文誉氏を招聘

日本臨床歯科学会広島支部、2024年度第3回例会を開催

日本臨床歯科学会広島支部、2024年度第3回例会を開催

 さる10月6日(日)、広島県歯科医師会館(広島県)において、日本臨床歯科学会広島支部2024年度第3回例会(延本全彦支部長)が、講師に鈴木真名氏(東京都開業)、山口文誉氏(神奈川県開業)を招聘し、「君は歯間乳頭再建できるか?~ペリオドンタルマイクロサージェリーの真髄~」をテーマに行われた。

 まず、支部長の延本氏(広島県開業)による開会の挨拶の後、広島支部の奥村昌泰氏(広島県開業)による会員発表が行われ、鈴木氏、山口氏がそれぞれコメントを寄せた。

 その後、午前の部として、山口氏が「低侵襲歯周組織再生療法」の演題にて登壇。山口氏の著書『イラスト・写真・動画で学ぶ! 低侵襲 歯周組織再生療法』を紐解きながら、再生療法の変遷を述べるとともに、成功に導くためのポイントを動画やイラストとともにわかりやすく解説。とくに、血餅の保持や血流の維持が成功の決め手として、そのための切開線やフラップデザインの重要性について詳細に説明した。

 午後の部は、鈴木氏が「Papilla Reconstruction」と題し登壇。はじめに、鈴木氏、山口氏、髙橋雅仁氏(神奈川県勤務)の共著である『乳頭再建~Papilla reconstruction~』のタイトルや表紙デザインの由来などについて紹介。その後、乳頭再建において「天然歯」「ポンティック」「インプラント」間で計6パターンが存在することを示したうえで、それぞれの解剖学的な特徴を考慮したアプローチの重要性についてふれた。そして、氏が考案したInterproximal Pouch Approach with CTG(IPAC)テクニックを多くの症例とともに解説した。

 両講演の最後には質疑応答が行われ、両氏はそれぞれていねいに回答していた。なお、きたる10月26日(土)、27日(日)の両日、日本臨床歯科学会の各支部会員が集う2024年日本臨床歯科学会(SJCD)合同例会in名古屋が開催予定。

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