大学|2024年10月22日掲載

11名の総合医が登壇

2024年度明海大学歯学部歯科総合医育成コース症例発表会が開催

2024年度明海大学歯学部歯科総合医育成コース症例発表会が開催

 さる10月20日(日)、東京国際フォーラム(東京都)において、2024年度明海大学歯学部歯科総合医育成コース症例発表会(明海大学・朝日大学歯学部生涯研修部主催、渡辺隆史部長)が開催された。明海大学・朝日大学歯学部生涯研修部では2014年度から歯科総合医育成コース認定医制度を開設し、2024年度で18名の総合医が誕生しているという。今回はその内の11名が登壇し、症例発表会が行われた。

 演題としては、歯周炎による発音障害をともなう開咬症例、大きな根尖病変に対する歯内療法、インプラント補綴による咬合回復症例、全身疾患を有する歯周炎患者に対する再生療法、前後的すれ違い咬合を回避した症例、正中離開をともなう歯周炎患者に歯周外科と部分的矯正で対応した症例、クロスマウントテクニックを用いた咬合再構成、審美障害に対してコーヌステレスコープデンチャーで対応した症例など、バラエティに富んだ内容が披露されたが、いずれの発表も、臨床記録の採得、基本手技に忠実に行った完成度の高いものとなった。

 コロナ禍もあり、若手臨床家が対外的に症例発表を行う機会はまだ少ない。大学同窓会、スタディグループが中心となってこのような機会が増えることが望まれる。若手臨床家の成長は細かな臨床記録の蓄積と多くの発表経験にあるのかもしれない。

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