企業|2024年11月11日掲載

国内外合わせて約350名が参集

The Ormco Forum powered by Envista Japan Asia Pacific開催

The Ormco Forum powered by Envista Japan Asia Pacific開催

 さる11月7日(木)、8日(金)の両日、ウェスティンホテル横浜(神奈川県)において、Envista Japan Asia Pacificが主催するインターナショナルなイベントとしてThe Ormco Forum powered by Envista Japan Asia Pacificが開催された。

 「アルティメットなシステムが起こす、パッシブライゲーションの革命」(Stuart Frost氏、米国)、「デイモンアルティマシステムを用いた日本人成人患者の症例報告」(五百井秀樹氏、福岡県開業)、「デイモン アルティマ システムで治療した症例からその特徴を考える」(井口善隆氏、和歌山県開業)、「『デイモンシステム』とTADsを使用したⅢ級治療」(Chris Chang氏、台湾)、「デイモンシステムを使用した効果的な外科的矯正治療」(Hyo-Won Ahn氏、韓国)など、国内外の演者による多数の講演が行われた。

 7日午後には、「Air way Dentistryのススメ」と題して登壇した外木守雄氏(亀田総合病院歯科口腔外科顧問)は、歯科臨床における気道との向き合い方を解説した。気道というと歯科では閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)であるが、気道の容積は舌の位置によって変化することをCBCTなどを用いて述べた。CBCTでは明らかに変化を読み取ることができるため、OSAを評価・診断するうえで有効であるとした。また、OSAに対して顎顔面手術を行ったケースで治療方法にもふれ、通気性の改善においては上顎の前方運動が有利であると解説。歯科治療においても気道を考えることは重要であるため、歯科医師も気道に目を向けられるようにしてほしいと話を締めくくった。

 7日の最後にはChang氏が、「『デイモンシステム』とTADsを使用したⅢ級治療」と題して登壇した。骨格性の問題など重度の不正咬合では、一般的には外科処置が適応となるが、氏はデイモンシステムとTADsを組み合わせた方法によって外科処置を行うことなく治療できるとして、骨格性Ⅲ級などの難症例を改善させたケースを多数供覧した。なかには、抜歯を防げたケースもいくつか取り上げた。

 別ホールではSTAFF Programが組まれ、山地加奈氏(歯科衛生士、こうざと矯正歯科クリニック)による「矯正歯科医院の『衛生士』に望まれること」、Frost氏による「米国における矯正治療に関わるスタッフの在り方」、濱田真理子氏(有限会社エイチ・エムズコレクション代表/一般社団法人エムズワークス代表理事)による「矯正治療患者に満足度が高い医療コミュニケーション」が催された。

 2日間にわたり、国内外合わせて約350名が参集し、盛会となった。

関連する特集