政治|2025年3月28日掲載
若手歯科医師に日歯の活動を周知していく姿勢が示される
日歯、定例会見を開催
さる3月27日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、高橋英登会長)による定例記者会見が開催された。
高橋会長は、冒頭、令和7年度診療報酬改定の所感についてふれ、わずかながらも全体としてプラスな改定という見解を示しながらも、歯科技工料を含む材料費・人件費の高騰そして光熱費などの物価上昇分を補填できる水準ではないと、経済実態との解離を強調。個人立歯科診療所を中心に依然として厳しい経営を強いられている現状を述べた。
また、都心部と歯科大学歯学部のある地域に歯科医師が集中する地域偏在は、単純な合格率の調整で解決させられる課題ではないと述べたうえで、3月14日に発表された第118回歯科医師国家試験について言及。歯科医師および歯科医療機関が減少に転じ始めた状況のなかで、合格率が70%を超え過去10年間でもっとも高い水準であった明るい兆しについてもふれた。
加えて、若手人材が明るい未来を創造できる歯科界の醸成を目指す活動の一環として、きたる4月6日に日本医師会館(東京都)において日本医師会(松本吉郎会長)と日歯の合同シンポジウム(https://www.jda.or.jp/info/202...)、4月12日には令和7年若手歯科医師活躍推進意見交換会を開催することについて述べ、日歯の活動を周知していくために取り組んでいく姿勢を示した。