社会|2023年10月7日掲載
クインテッセンス出版(株)
岩野氏、佐藤氏による第40回Webセミナーが開催
冒頭、岩野氏は歯周病の要因として①細菌因子、②宿主因子、③咬合因子、④環境因子――の4つを挙げ、診断からメインテナンスに移行するまでの歯周治療の標準的な流れを説いた。
次に、歯周病重症化予防治療(P重防)を行った症例や有病者に対して歯周病安定期治療(SPT)を行った症例を供覧。染め出しによってセルフケアの状態を患者さんと共有し、ブラッシングのみでも歯肉の炎症が改善されることを体感してもらうことがセルフケアのモチベーションアップにつながることを強調した。
続いて、佐藤氏が歯科疾患管理料(歯管)の算定について説明した。以前は、初診料算定月から2か月以内の歯管の算定が必要だったが、令和2年度改定後は期限の規定が撤廃されたことにふれ、必要に応じて算定が可能となったことを解説した。
その後、佐藤氏は岩野氏が供覧した処置に対して、特に機械的歯面清掃処置(歯清)、歯科衛生実地指導料1(実地指)、スケーリング(SC)などの算定要件を解説し、診療報酬点数表に定められたルールに沿った請求を行うことを求めた。