がん病院歯科口腔外科 方丈記 2021年11月号掲載 第10回:連携の始まりはお互い様の精神から 後で読む 義歯新製依頼から見える歯科と医科との誤認識 長期入院の患者さんについて、転院療養を前提に義歯新製依頼をいただくことがあります。急性期の治療やリハビリを経て、口からの栄養摂取の向上のためには必要な介入でもあり、われわれも俄然やる気になる依頼ではあります。しかし初診で電子カルテを開くと、「週明けに転院予定」などと書かれていることも……。 こういった場合は、依頼元に義歯製作から完成にかかる期間を報告しつつ、転院予定の確定についても確認させていただきます。すると、ほとんどの場合「へぇ!そんなに... 光永幸代 みつなが・さちよ 神奈川県立がんセンター歯科口腔外科 医長 2004 年、東京医科歯科大学歯学部卒業。東京医科歯科大学歯学部顎顔面外科教室ならびに横浜市立大学顎顔面口腔制御学教室を経て、2014 年4 月より現職。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。