がん病院歯科口腔外科 方丈記 2021年12月号掲載 第11回(最終回):患者さんにかかわり続けるために 後で読む ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず 今回で本連載は最終回となります。連載1 回目に簡単にご紹介しましたとおり、現在の私の職場はユニット2 台がギリギリ収まるくらいの本当に狭い診療室です。そこには毎日、がん治療中に口腔内に困りごとが生じた方や、自覚がないままがん治療に影響を及ぼす問題をお口に抱えているかもしれない方が来られます。その中には本当の意味での「歯科治療恐怖症」の方もおられますし、診療室に来ることをストレスに感じている方もおられるかもしれません。一方で、歯科診療室へ... 光永幸代 みつなが・さちよ 神奈川県立がんセンター歯科口腔外科 医長 2004 年、東京医科歯科大学歯学部卒業。東京医科歯科大学歯学部顎顔面外科教室ならびに横浜市立大学顎顔面口腔制御学教室を経て、2014 年4 月より現職。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。