地域支援型多機能歯科診療所構想 2023年9月号掲載 第8話:最終答申からみえる歯科界の方向性(後編) 後で読む 地方の開業医が実感する地域の歯科医療提供の現状 前編では、日本歯科医学会(住友雅人会長)の最終答申「これからの歯科医療提供体制の新機軸として期待される地域支援型多機能歯科診療所(医療機関)の役割とあるべき姿」について解説しました。後半では、富山県の地方都市で開業している私が感じる「地域の歯科医療提供の現状」についてご説明したいと思います。 私は、2004年にたちなみ歯科口腔外科クリニックを開院いたしました(図1)。開業初期の頃を思い返しま... 立浪康晴 たちなみ・やすはる 前新歯科医療提供検討委員会委員長、(医)星陵会たちなみ歯科口腔外科クリニック理事長 1994年、東北大学歯学部卒業。1998年、同大大学院歯学研究科修了。同年、同大歯学部附属病院勤務。1999年、国立仙台病院(現:仙台医療センター)歯科口腔外科勤務。2004年4月、立浪歯科医院継承の後、同年12月、たちなみ歯科口腔外科クリニックを開院。2020年より東北大学臨床教授を務める。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。