社会|2021年6月2日掲載
クインテッセンス出版株式会社
鈴木宏樹氏による第7回Webセミナーを開催
冒頭、鈴木氏は本書の出版へと至った経緯として、病院歯科に11年間勤務して高齢患者を診るなかで、自身が感じたことをかねてより世に出したかったという想いが語られた。
講演では、まず病院歯科に来院する無歯顎患者の特徴を紹介。鈴木氏の勤務している病院歯科において、今まで装着されていた義歯が機能していない患者さんが多く来院している状況についてふれた。その一例として部分床義歯を装着したまま生活を送っていた無歯顎患者を取り上げ「義歯は口腔内でしっかり機能してこそ使用する意義がある」と力説した。
そして、そもそも高齢患者を知ることが肝要であるとし、現在の高齢患者の特徴についてエビデンスと自身の経験を交えて解説。8020を達成していても正常な口腔機能を保持されていない患者さんが多いことに言及し、口腔機能を保つための義歯製作について鈴木氏の知見を交えたポイントなどが詳説された。
講演の最後には、書籍内でも言及されているサービス付き高齢者向け住宅に入居した患者が供覧され、視聴者の注目を集めた。