大学|2024年7月17日掲載
各分野の代表者より学会・研究のトレンドと未来予想図が示される
今里 聡教授、IADR会長就任記念シンポジウム・記念パーティーが盛大に開催
さる7月15日(月)、大阪大学中之島センターおよびリーガロイヤルホテル大阪(大阪府)において、今里 聡教授IADR会長就任記念シンポジウム・記念パーティー(大阪大学大学院歯学研究科歯科生体材料学講座主催)がともに盛大に開催された。
記念シンポジウム(テーマ:歯科の各領域における研究のトレンドと未来予想図)では、はじめに開会の辞として、第101代IADR会長に就任した今里 聡氏(阪大教授)が登壇。IADRは基礎から臨床にわたる歯科のすべてを網羅する国際学会であるとし、「本日は各研究分野の情報共有と意見交換のためにこのシンポジウムを企画した」と述べ、これから先の歯科界、そして日本について考えていく機会としたいと開催の意図を説明した。その後、大会テーマにそって、各研究分野を代表する歯科医師らによる特別講演が行われ、その学会および研究のトレンドと未来予想図が示された。以下に演題と演者を示す。
特別講演1「歯学領域における研究のトレンドと未来予想図」森山啓司氏(医歯大/JADR会長/日本矯正歯科学会元理事長)
特別講演2「究極の歯髄保存」林 美加子氏(阪大/JADR副会長/日本歯科保存学会理事長)
特別講演3「歯学研究のあり方から歯科補綴学を考える」窪木拓男氏(岡山大/日本補綴歯科学会理事長)
特別講演4「日本口腔衛生学会が見据える未来~健口が幸福寿命を延ばす~」天野敦雄氏(阪大/日本口腔衛生学会前理事長)
特別講演5「歯科機材の発展により歯科治療は変わる?」二瓶智太郎氏(神歯大/日本接着歯学会・日本歯科理工学会理事長)
特別講演6「歯科基礎医学領域における研究と未来予測図」宇田川信之氏(松本歯科大/歯科基礎医学会理事長)
講演では、IADRの名称がThe International Association for Dental, Oral and Craniofacial Research(略称はIADR のままとする)に変更された点があらためて周知されたほか、優秀な研究者をどうすれば集められるのか、2029年に開催されるIADR General Session & Exhibitionの日本招致に動いている点、そして各研究分野のトレンドと未来予想図が示された。
最後に、閉会の辞として、中村誠司氏(九大/JADR元会長/IADR-APR元会長)により締めくくられた。
その後、別会場にて行われた記念パーティーでは、今里氏のIADR会長就任を祝うべく華やかな祝宴が催され盛会となった。