学会|2024年11月25日掲載

「治療のクオリティーを高める~Update of the Lingual Orthodontic Treatment~」をテーマに

第36回日本舌側矯正歯科学会学術大会・総会開催

第36回日本舌側矯正歯科学会学術大会・総会開催

 さる11月23日(土)、東京コンファレンスセンター・品川(東京都)において、第36回日本舌側矯正歯科学会学術大会・総会(石川 剛大会長、吉田哲也理事長)が、「治療のクオリティーを高める~Update of the Lingual Orthodontic Treatment~」をテーマに開催された。

 竹元京人氏(東京都開業)を招聘して行われた特別講演1「舌側矯正治療の現状と将来」では、氏が考案したリンガルストレートワイヤー法の発展について振り返りつつ、より良質な治療の達成には、CBCTを用いた精密な診断で歯槽骨の厚みや歯根の位置を調べたうえで治療計画を立案すること、さらにデジタルセットアップの導入、他装置との併用も必要であることを示した。

 続いて、布川隆三氏(大阪府開業)を招聘して行われた特別講演2「"Limitations in lingual orthodontic treatment"~How far can we move teeth in ClassⅡdiv. 2 cases?~」では、典型的なAngleⅡ級2類の症例を供覧し、治療計画支援システム「Dental VTO」を活用した歯や歯列の移動方向の予測、効果的な上下顎前歯部の圧下による咬合挙上のポイントなど、Ⅱ級2類症例に対する治療アプローチを解説した。

 そのほか教育講演や招聘講演、依頼講演、一般口演、コデンタル向けの教育講演と依頼講演、技工セッションなどが行われ、460名以上が参集し盛会となった。また閉会式では、総会にて伝法昌広同学会事務局長が次期理事長に選出され、吉田理事長から役職が引き継がれたことが報告された。

 次回学術大会・総会は、きたる2025年11月23日(日)、24日(月)の両日、TKPエルガーラホール(福岡県)において下田哲也大会長のもと、「舌側矯正の未来展望 革新と進化の軌跡」をテーマに第3回アジア舌側矯正歯科学術大会および第5回JLOA-KALOジョイントミーティングと併催予定である。

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