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学会|2023年8月4日掲載

(特非)日本顎咬合学会

第41回学術大会・総会が開催、3,500名以上が参集

2日間にわたり、バラエティに富んだ多数のセッションが展開された。
2日間にわたり、バラエティに富んだ多数のセッションが展開された。
 6月17日(土)、18日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、第41回日本顎咬合学会学術大会・総会(黒岩昭弘大会長、理事長)が、「顎咬合学を語ろう!専門医時代に向けて身につけるべき知識と技術」をメインテーマに開催され、3,500名以上が参加した。

 4年ぶりの現地開催となった今回は、まず開会式で黒岩氏(松本歯科大学)が開会の辞を述べ、本学術大会へかける想いを語った。つづいて、本学会に多大なる貢献を果たした会員に贈られる保母賞の授賞式が行われ、本学会前理事長である上田秀朗氏(福岡県開業)が受賞した。

 1日目午前には、Edward P. Allen氏(Center for Advanced Dental Education)が「Current status of soft tissue grafting techniques」と題して特別講演を行った。Allen氏は、まず軟組織移植術の歴史的変遷をたどりながら、それぞれの手技についてトンネリング法とそれ以前の手技とを比較分析しながら、その利点について解説した。

 2日目の高齢者歯科についての講演では、鈴木宏樹氏(福岡県勤務)が「『噛める』=『食べられる』ではない!?」と題し登壇した。鈴木氏は「噛める」=「食べられる」ではないことを強調。咬合の回復だけでなく、舌や口唇の動きなどの口腔機能も考慮した義歯治療が必要だと述べた。

 そのほかにも、テーマに掲げられている「専門医時代に身につけるべき知識と技術」に基づいた現在話題になっている器材、治療法に焦点を当てたプログラムが多数見られ、熱気に包まれたまま幕を閉じた。